XMenu

最先端研究の教育費支援を 横国大、ネットで寄付募る

神奈川

2018年9月1日

研究室で実験内容について説明する陳さん=横浜市保土ケ谷区で

 横浜国立大理工学部(横浜市保土ケ谷区)が、4年生と大学院生が所属する研究室で行う先端研究を1〜3年生にも体験させ、専門性の高い人材を育てるプログラムを実施する費用をインターネットで募っている。国立大学法人への国の運営交付金が年々減っているのを受け、広く支援を求めることにした。 (志村彰太)

 八月下旬、機械工学専攻の三年陳元依(ちんえんい)さん(21)が研究室の3Dプリンターで、微細な立体物を作る実験に取り組んでいた。「最先端技術に触れ、良い体験ができている。先輩の話も気軽に聞けて、大学院での生活が想像できる」と話した。

 プログラムは「ROUTE(ルート)」と呼ばれ、前川卓(たかし)教授(64)が考案した。二〇一四年度に始まり、単位は取得できないが、機械工学、化学、生物科学など八分野の研究室から選べる。本年度は三十人が参加。研究室での実験に加え、国際学術誌に掲載する論文を書いたり、海外の大学に短期留学したりして専門性を高めていく。

 前川教授は「学部生の論文が国際学術誌に掲載されることは、めったにない。『出るくいを伸ばす』教育だ」と強調する。これまでに百人超の学生が参加。研究成果が国から表彰されたほか、学術誌に掲載された論文が世界トップ級の引用数を誇るといった成果が出ている。

 昨年度の同大への運営交付金は八十億円で、一四年度に比べ五億円減った。前川教授は「ルートのような施策に資金を回す余裕がなくなっている。(寄付で事業を継続し)横国大から世界で活躍する人材を育てたい」と訴えた。

 目標額は必要額の半分の百五十万円で、十月五日締め切り。詳細はクラウドファンディングのサイト「レディー・フォー」から。問い合わせは福田淳二教授の研究室=電045(339)4008=へ。

 

この記事を印刷する