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みんなが愛す かき氷屋さん 横浜の「涼み屋」 住宅街のオアシス

神奈川

2018年8月31日

「本格いちごみるく」を手に笑顔を見せる真田さん=いずれも横浜市西区で

 子どもから大人までが笑顔で集う場所が、横浜市西区戸部本町の住宅街の一角にある。手作りのシロップなども使ったかき氷を提供する「涼み屋」。八年前にオープンし、猛暑が続く今夏も、一杯のかき氷を求めて連日多くの人でにぎわっている。 (福浦未乃理)

 京急線戸部駅近くの路地を入りしばらく歩くと、すだれで日よけをした、海の家のような雰囲気の空間が現れる。民家の駐車場に白が基調のワゴン車と、四つのベンチ。入り口の茶色の板には店名とメニューがびっしりと書かれている。

 後部を改造した車の中に陣取るのは、じんべい姿の店主真田陽介さん(43)。注文が入ると機械を回し、シャリシャリと音をたてながら氷を削っていく。パレットナイフできれいな山型に整えて、仕上げにシロップをかければ完成だ。

 自宅駐車場を使って店をオープンさせたのは二〇一〇年夏。バーテンダーや営業の仕事などをしていた真田さんが「誰でも気軽に立ち寄れて、会話が広がる楽しい場所をつくりたい」と考えたのがきっかけだった。冬は焼き芋を売り、子どもがお小遣いで食べられるようにとかき氷は一杯二百〜五百円に設定した。

 定番のイチゴやメロンなどのほか、梅干しやティラミス、チーズケーキといった変わり種もある。人気なのは、イチゴの果肉入り自家製シロップとコクのある練乳を表面いっぱいにかけた「本格いちごみるく」。バーテンダー時代にさまざまなカクテルを作った経験が生きているという。

自宅の駐車場を利用した「涼み屋」

 子どもを楽しませるとともに、親が安心できる工夫も見られる。動物やすしをかたどった磁石を隠して宝探しができるようにしたり、「子どもが道路に出ないように」とチョークで丸や線を書いて「けんけんぱ」ができるようにしたりしている。真田さんは「楽しさも味の一つ」とほほ笑む。

 初めて来たという同市保土ケ谷区の山田千恵さん(39)は「昔あった駄菓子屋さんみたい。値段も安く、子どもも楽しく遊べる」と気に入った様子。シロップで唇を真っ赤にし、けんけんぱをして遊んでいた山田さんの息子の悠仁君(6つ)は、真田さんに「楽しかった?おいしかった?」と聞かれると「どっちも!」と元気よく返事をした。

 かき氷は十月初旬まで提供する。真田さんは「その後は、今年は大学芋を出すか検討中。気軽に食べてもらえる物を考えたい」と話した。

 営業時間は午前十一時から夕方までで不定休。問い合わせは真田さん=電080(5085)9925=へ。

 

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