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写真で迫る震災被災地の変遷 相模原の江成さん 市内で個展

神奈川

2018年8月30日

作品の説明をする江成さん=相模原市中央区で

 東日本大震災の被災地の変遷を追い続けている相模原市の写真家江成常夫さん(81)の個展「After The TSUNAMI」が同市中央区の市民ギャラリーで開かれている。130点を展示し、津波の恐ろしさや復興の現状を伝える。入場無料で9月2日まで。 (曽田晋太郎)

 二〇一一年四月〜一八年六月に撮影した一万点以上の中から、モノクロ百十点、カラー二十点を出品。東京電力福島第一原発事故で避難を余儀なくされ、洗濯物が干したままの福島県浪江町の民家や、津波で岩手県釜石市に打ち上げられた大型船、鉄道橋を架ける工事が進む宮城県気仙沼市の現状など臨場感ある写真が並ぶ。

 江成さんはこれまで、「戦争の昭和」をテーマに旧満州や広島県の戦争遺構、太平洋戦争の戦地となった島などを撮影してきた。被災地を題材にしたのは「写真で記録して人々の記憶にとどめ、将来の教訓になれば」との思いから。「原発の安全神話の崩壊など、震災が教えてくれたことは多くある。作品を通じて東日本大震災を見つめ直してほしい」と話す。

 二日午後三時からは、江成さんと美術批評家の椹木野衣(さわらぎのい)さんが「震災と表現」をテーマに対談する。問い合わせは同ギャラリー=電042(776)1262=へ。

 

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