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ごみ屋敷 県内初の代執行 横須賀市、堆積物を強制撤去

神奈川

2018年8月29日

男性の自宅屋外から堆積物を運び出す業者の男性=横須賀市で

 横須賀市は二十八日、四月に施行した「ごみ屋敷」の解消を求める市条例に基づき、同市船越町の五十代男性が自宅屋外に置いていた堆積物を強制撤去(行政代執行)した。同様の行政代執行が県内で実施されるのは初めて。 (福田真悟)

 この日午前九時ごろ、職員と業者ら約二十人が男性宅を訪れ、庭とベランダにたまった鍋や陶器類、包装紙と漫画本など計千七百十キロを搬出した。費用は男性に請求する。

 同市では条例施行を受け、医師や弁護士らでつくる審議会から意見を聴いた上で、氏名の公表や代執行など強制的な対応が取れるようになった。

 市は今月十日、悪臭や害虫が発生する原因となる堆積物を二週間以内に撤去しない限り、代執行すると男性に通告していた。県内では横浜市にも同様の条例がある。

 横須賀市によると、男性は一人暮らし。三年前に周辺住民から悪臭などの苦情が寄せられて以降、市は百回近く指導し、対応を促してきた。親族らがごみを処分したこともあったが男性は作業にかかわらず、撤去後に再び増える状況が繰り返されてきた。

 堆積物の中には市内外のごみ集積所にあったものが含まれ、男性は「分別するために持ってきた」と説明。市は保健師や医師らを派遣し、精神的なケアや健康状態の確認をするため面談を実施してきた。市の担当者は「医療につなげることも検討し、問題の解決に取り組みたい」と話した。

 

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