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「希望持っていこう」 めぐみさん写真展 母・早紀江さんの思い

神奈川

2018年8月21日

写真展で記者らの質問に答える早紀江さん=麻生区の市アートセンターで

 川崎市が、北朝鮮による拉致問題に関心を持ち続けてもらおうと、拉致被害者・横田めぐみさん=失踪当時(13)=の写真展を、麻生区の市アートセンターで開いている。20日は母早紀江さん(82)=同市在住=が会場を訪れ、報道関係者に「写真展を見るのは今もつらい。でも、こういう日があったのかと不思議な思いで見て、希望を持っていこうと思う」と話した。 (安田栄治)

 展示されているのは、めぐみさんの父滋さん(85)が、拉致被害に遭う前に写しためぐみさんや家族の姿など四十点。

 早紀江さんは、小学六年のめぐみさんと浴衣姿の弟二人が写っている写真が最も印象に残っているという。「新潟で花火大会を見に行く前、初めて浴衣を着た弟たちと玄関先で撮りました。良い思い出と悪い思い出があり、何とも言えない気持ちになる。当時のような(単純な)丸い花火を見ると今も切なくなります」とうつむいた。

 被害に遭って四十年以上がたった。「四十年たっても何も分からない。こういう状況が悲観的にさせ、写真を見ると(私の八十二年の)人生は、本当に明るい色と暗い色の半分半分だなあと思う」としみじみと話した。

 体調を崩して入院中の滋さんについては「随分とやせてしまいましたが意識はしっかりしています。顔色もよく、いつも穏やかでニコニコしています。話ができないのはかわいそうですが、リハビリを毎日しています」と説明した。

 そして「(二人とも)もう年だからどうなるか分からない。できるだけのことはして悔いのないようにしたい」と一日も早い拉致問題の解決を望んだ。

 写真展は二十四日まで。問い合わせは同市市民文化局人権・男女共同参画室=電044(200)2688=へ。

 

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