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丹沢の成り立ち「世界中が注目」 秦野地学の視点で迫る講演会

神奈川

2018年8月19日

丹沢山地の魅力を語る平田さん=秦野市で

 秦野市堀山下の市立桜土手古墳展示館で18日、丹沢山地の成り立ちを説明する講演会が開かれ、市民65人が耳を傾けた。主に考古学や歴史の講演会を開く同館が、地学の視点で丹沢に迫るのは初めて。 (西岡聖雄)

 講師は、県立生命の星・地球博物館の平田大二館長(62)。「火山活動と造山運動の二段階で丹沢山地が形成された」と説明した。

 平田館長によると、丹沢山地の地層や岩石の多くは、千七百万〜六百万年前にフィリピン海プレートの海底火山から噴出した火山灰や溶岩。当初は火山島だったが、年間数センチの速度で北上するプレートに乗り、本州と合体した二百万年前から本格的に隆起し始め、今も高くなり続けている。

 平田館長は「丹沢は、大陸の成長過程を陸地から観察できる世界的に貴重な場所。世界中の地質学者が注目している」と、地球科学の面から魅力を語った。

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 古墳展示館は「山の日 丹沢と暮らし」展を開いているほか、市内で五月に出土した三千五百年前の珍しい土偶も展示中。ともに二十六日まで。内部が空洞の「中空土偶」(高さ二十五センチ)で、ほぼ全身像が残る。中空土偶は通常、正面を向いているが、斜め上を向いた新様式で、極めて重要な発見という。入場無料。問い合わせは展示館=0463(87)5542=へ。

 

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