XMenu

<つなぐ 戦後73年>「戦争の記憶を次世代に継承」 横浜、県戦没者追悼式に150人

神奈川

2018年8月16日

戦没者を悼み献花する参列者=横浜市港南区で

 終戦の日の十五日、太平洋戦争の県内の犠牲者を追悼する式典が横浜市港南区の県戦没者慰霊堂であった。県遺族会が主催し、各市町村の遺族会代表ら約百五十人が参列。正午の時報に合わせて黙とうし、犠牲者を悼むとともに平和への誓いを新たにした。

 県遺族会の田辺冨士雄会長(77)=三浦市=は「戦争で命を落とした方々の無念を思うと胸に迫るものがある。戦争の体験と記憶の風化が危惧される今、次の世代に記憶を継承し、恒久平和の実現に向けて努力することが遺族会の使命」とあいさつ。黒岩祐治知事は「尊い犠牲の上に今がある。戦争の悲惨さと平和の尊さを未来へ継承していく」と述べた。

 田辺会長の父は戦争末期にフィリピン・ルソン島に陸軍伍長として赴き、一九四五年三月に戦死した。式典後、田辺会長は「出征前、私に『しっかりやっとけよ』と言ったのが、父から聞いた最後の言葉だった」と涙ながらに振り返った。

 慰霊堂には、県内の軍人と軍属ら五万八千五百六人の名簿が納められている。遺族会の人数は、犠牲者の子と配偶者ら一万一千百十七人で、十年で一万人ほど減少した。田辺会長は「犠牲者の孫、ひ孫で構成する青年部を年度内につくり、次の世代につなげたい」と話した。 (志村彰太)

 

この記事を印刷する