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<ヒーロー>ホームランボールは母へ 横浜3年・河原木皇太選手

神奈川

2018年8月10日

7回表、大会16号ソロを放ち喜ぶ河原木選手=甲子園球場で

 「公式戦で2本目。自分でもびっくり」。6点リードの七回表、先頭打者で変化球を振り抜くと、打球は伸びていき左翼スタンドに吸い込まれた。

 「チームにはおまえのバッティングが必要だ」。平田徹監督から言われ、今春、控えの捕手から打撃力を期待される外野手となった。初めての守備位置だったが、「試合に出るにはこの道しかない」と決意し、外野手の万波中正選手(三年)や長南有航選手(同)に左右の打者で変わる守備位置や、カバリングなどを教えてもらった。

 左右に打ち分ける器用な広角打法が持ち味。球をとらえる力には定評がある。「主軸の万波や長南につなぐのが役割」と話し、夏の県大会では打率3割と結果を残した。

 秘密は母規賀子(みかこ)さん(44)との特訓にあった。小中学生のころ、自宅近くの空き地で落ちている直径二センチほどの木の実を規賀子さんに投げてもらい、バットで打つ練習を繰り返した。

 「おかげで試合でもミートできるようになったんです」。弁当の準備や送り迎えだけでなく、練習にも付き合ってくれた母に感謝の意味を込めて、この試合のホームランボールをプレゼントするという。

 それでも浮かれてはいない。「今日の本塁打はなかったことにして、つなぐことをもう一度意識して次の試合を迎えたい」 (鈴木弘人)

 

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