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<熱球譜>土壇場の猛攻、後押し 鎌倉学園3年・西畑侑飛主将

神奈川

2018年7月30日

 「フルスイングで追いつくぞ」。0−7で迎えた最終回。土壇場で3点を返す猛攻を後押ししたのは、西畑侑飛主将(三年)の掛け声だった。

 捕手を務めるチームの大黒柱は大会前、出場を諦めかけた時期があった。春先の試合で捕球時に打者がスイングしたバットが当たり、左手首を骨折。その後、歩行中に後ろから自転車にぶつけられ、右手の人さし指の骨も折った。

 「夏は無理かも」。弱気な主将を勇気づけたのは、明るい性格を買って主将に任命した監督と、仲間の言葉。「必ず戻って来い」「待ってるから」。大会直前にけがを治し復帰すると、持ち前の明るさでチームを引っ張った。この日も投手が打たれるたびにマウンドに駆け寄り、「味方が取り返してくれる」と鼓舞。七回に代打を送られた後もベンチの最前列に立ち、大きな声を出し続けた。

 試合直後は何度も涙をぬぐった。「自分たちの力は出せた。悔いはない」。最後はいつも通りの笑顔を浮かべ、球場を去った。 (福田真悟)

 

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