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小田原の白秋童謡館 耐震改修終え1年ぶり再開

神奈川

2018年7月28日

改修を終え、再オープンした白秋童謡館=小田原市で

 詩人で童謡作家の北原白秋(一八八五〜一九四二年)を顕彰する、白秋童謡館(小田原市南町二)が耐震改修を終え、二十七日に一年ぶりに再開した。今年は、白秋が同市に住み童謡の創作を始めて百年に当たる。

 童謡館は大正時代に建設された木造二階建ての日本家屋。隣接する昭和初期の洋館を使用した小田原文学館と共に、国の有形文化財に登録されている。

 市は七千万円をかけ、壁に補強材を埋め込んだり、屋根の銅板をふき替えたりした。白秋が小田原に建てた自宅の模型のほか、愛用した整理棚や筆を含む資料約五十点を展示している。

 童謡館は九月十五日〜十月八日、工芸職人や現代アート作家らが白秋をテーマに制作した作品を集めた「小田原もあ展」を開く。童謡館を担当する市図書館の古矢智子館長は「小田原の自然の息吹の中から生まれた白秋童謡の素晴らしさを、多くの人に知ってもらいたい」と話す。

 文学館では十月九日まで、「白秋と童謡、赤い鳥」展を開催している。白秋が初めて出した童謡集「トンボの眼玉」(一九年)や国内で初めて英国の童謡を本格的に翻訳した「まざあ・ぐうす」(二一年)の初版本など四十七点を並べた。白秋は翻訳について「創作以上の苦しみ」と、まざあ・ぐうすの巻末に記している。

 入館料は両館共通で大人二百五十円、小・中学生百円。問い合わせは市立かもめ図書館=電0465(49)7800=へ。 (西岡聖雄)

 

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