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<「やまゆり園」事件から2年>「若者はもっと関心を」 相模原で被害者追悼式

神奈川

2018年7月24日

追悼式の会場前で事件について話す(左から)後藤さん、望月さん、佐藤さん=相模原市南区で

 相模原市南区で23日に開かれた「津久井やまゆり園」事件の被害者の追悼式に、10〜20代の大学生らでつくるグループのメンバー3人も出席した。「風化を防ぐために、若者が関心を持ち続けなくては」と思いを新たにしていた。 (加藤豊大)

 三人は、東京都八王子市を拠点に人権問題などを考えるグループ「わかはち」のメンバーで、中央大四年後藤沙弥佳さん(22)=さいたま市南区、同佐藤芳樹さん(22)=八王子市、団体職員望月翔平さん(24)=同。

 メンバー十七人は昨年十二月、弁護士の呼び掛けに応じて同園を訪れ、献花台に花を手向けた。その後、元職員や住民らと共生社会をテーマに話し合い、語り継ぐ重要性を痛感。現在、その時の内容をまとめた報告集を作成している。

 後藤さんは訪問時、被害者の人柄などを聞いて「(殺害された)十九人の息遣いを感じた。自分と関係ない人が巻き込まれたとは思えなくなった」という。

 大学では友人との会話で事件の話題は上らず、追悼式でも若者の姿はほとんど見なかった。それだけに「『そんな事件もあったな』と終わらせることなく、まずは周りの人と考えていきたい」と語った。

 追悼式では昨年同様、被害者の名前は読み上げられず、写真は顔が分からないよう修正が加えられた。佐藤さんは「遺族を苦しめる障害者差別は根強いんだろう」と思ったという。

 二年前、ホームレスの就労支援のボランティアをした。その経験から「一見自分と違うと思える人も、接してみれば境遇が異なるだけだった。よく分からないからといって排除するのは間違い。極端な考えがなぜ生まれたのか、問い続けたい」と強調した。

 わかはちの事務局長を務める望月さんは「被害者の命を無駄にしないためにも、関係者からの聞き取りや発信を続ける」と語った。

 

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