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<元気人@かながわ> 俊足生かしW杯挑む 女子野球日本代表・田中美羽さん(20歳)

神奈川

2018年7月23日

 八月に米国で行われる第八回女子野球のワールドカップ(W杯)。六連覇を狙う日本代表の一員に選ばれ、中学生から目指してきた「JAPAN」のユニホームに袖を通す。女子の硬式野球は男子に比べて注目度が低いが「W杯で結果を出せば注目してもらえる。選手を目指す次の世代にも勇気を与えたい」と意気込んでいる。

■名前もじり「38」

 五十メートルを6秒6で走る俊足を生かしたプレーが持ち味で、トライアウトを経て二十人の代表選手入りを勝ち取った。四月の発表会見のライブ動画を大学キャンパスで見守り、名前が読み上げられた瞬間、友人と抱き合って喜んだ。右投げ右打ちで一塁手以外の内野をこなし、打席では走者の進塁を狙った右方向への打球を心掛ける。背番号は名前をもじった「38」。「代表で求められているのは足。塁に出て一つでも先に進んでチームに貢献したい」。

 三歳年上の兄が少年野球を始めた影響で、小学一年から白球を追い始めた。小学校卒業直前、硬式がメインの女子野球チーム「オール京急」の練習を見学。女子は中学生からソフトボールに切り替える選手も多いが、「女子だけでも硬式でこれだけできるんだ」と心を揺さぶられ、硬式野球を始めることを決めた。

 硬球でのプレーは、バットがボールの芯を捉えた時の手応えや、キャッチボールでグラブ越しに伝わるずしりとした重みが心地良かった。硬いボールがぶつかって体中をあざだらけにしながら、代表入りを目標に練習を積み重ねた。

■軟式で全国優勝

 オール京急では副主将として、軟式野球の全国大会優勝も経験。高校は、硬式を使う女子野球部がある横浜隼人高を選んだ。同部は、首都圏の実業団や大学を交えて競うヴィーナスリーグに所属しており、格上の女子チームと試合を重ねて技術を磨いた。昨年春からは大学でスポーツを学びつつ、同リーグの実業団「アサヒトラスト」に入団。プレーだけでなく、ベテラン選手の体調管理の徹底ぶりにも刺激を受ける毎日だ。

 大舞台を前に「野球をやればやるほど、目指すことが増えている。長い間目標だった代表入りを達成できたけど、まだまだやめられなさそう」と話し、日焼けした顔に白い歯を輝かせた。(大平樹)

◆私の履歴書

1998年6月 川崎市川崎区で生まれる

2005年4月 同区京町小学校入学

   冬  同区の池田少年野球部入部

 11年4月 同区川崎中学校入学、オール京急(横浜市)に入団

 14年4月 横浜隼人高校(同)入学、硬式の女子野球部に入部

 15年8月 主将に就いた同部が全国女子硬式野球ユース選手権で初優勝

 17年4月 日本大学文理学部入学。アサヒトラスト(東京都荒川区)の女子硬式野球部入団

 18年4月 女子野球日本代表に選出

 

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