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<ベルマーレだより>福島でキャンプと教室 高校生にもらった元気

神奈川

2018年7月4日

サッカー教室に参加した高校生と記念撮影する選手ら=福島県広野町サッカー場で(湘南ベルマーレ提供)

 先月26日から今月1日まで、Jリーグの中断期間を利用して福島県でキャンプを行った。今年はワールドカップ開催年のため、2月末の開幕から5月中旬までに21試合を戦う怒濤(どとう)のスケジュールをこなした。

 例年に比べ試合に向けたコンディション調整に多くの時間を割かねばならなかった分、戦術的なトレーニングを落とし込む時間を確保できなかった。このため、キャンプはチームとしての新たな取り組みを図る貴重な機会になった。

 福島を拠点にしたことにも意味を込めた。2011年の震災後、物資の提供や子どもたちを湘南に招待する事業などを続けてきたが、選手が現地を訪れる機会は多くなかった。今回は地元の協力を得て、県立ふたば未来学園高校サッカー部の男女部員約70人を対象にサッカー教室を実施した。

 キャンプ折り返しの先月29日、広野町サッカー場に集まった選手と高校生は、約1時間という短い時間ながら共に汗を流した。ポジションごとに分かれて行ったトレーニングでは、指導に慣れていない選手も、あらかじめ準備したメニューを実践。初めは互いに緊張した様子が見られたが、時間がたつごとに笑顔と弾んだ声にあふれるグラウンドへと変わっていった。

 「本当に強い子たちだなと思った」。キャプテンの高山薫はそう感じたという。「自分が経験したことがないようなつらい思いをしたはず。でもそんなことを感じさせないくらい元気だった」と振り返る。

 高校生のエネルギーを感じて、元気をもらったのは高山だけではない。この日、U−19(19歳以下)日本代表のロシア遠征から帰国しチームに合流した斉藤未月(みつき)も、移動の疲れを見せることなく笑顔でボールを追いかけた。準備に奔走してくださった学校関係者の方々も「普通のサッカー教室だったら一緒にミニゲームをやっておしまいだけど、選手が個別に指導もしてくれた」と、有意義な時間になったと喜んでくれた。

 震災から7年。長い時間が経過したが、全ての傷が癒えたわけではなかろう。「自分たちに何ができるか分からないが、こうして楽しんでもらうことができるのであれば、どんどんやっていきたい」との高山の言葉通り、サッカーの力を信じて、これからも楽しさや感動を伝えていきたい。  (吉川真行=湘南ベルマーレ広報)

  【ルヴァン杯】

 ▽プレーオフステージ

■6月9日(A)

湘 南 ●1−3○ 仙 台

 ※Hはホーム、Aはアウェー

 

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