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「咸臨丸」にちなむ日本酒 観光PRへ出港地 浦賀で販売

神奈川

2018年7月2日

「観光で訪れるきっかけに」と願う宮井さん=横須賀市で

 幕末に太平洋を往復した江戸幕府の軍艦「咸臨丸」にちなんだ日本酒「咸臨出帆(しゅっぱん)」が、出港の地・浦賀の酒販店「宮政商店」(横須賀市東浦賀)で五月末から販売されている。店主の宮井宣行さん(71)は「観光地としての浦賀の魅力を感じてほしい」と呼び掛ける。

 企画したのは、同市出身で、岡山理科大名誉教授の若村国夫さん(72)。産業遺産の保存や活用について提言する「産業考古学会」の評議員を務め、閉鎖された「浦賀ドック」の観光利用に関する活動にも携わる。

 若村さんによると、咸臨丸には岡山県倉敷市沖の塩飽(しわく)諸島(香川県)の船乗りが多く乗っていた。当時、倉敷に造り酒屋が数多くあったことから「船乗りたちも愛飲していたはず」(若村さん)と、咸臨丸ゆかりの日本酒づくりを倉敷市の老舗「熊屋酒造」に提案。岡山県産の酒米「山田錦」で造った純米吟醸酒に特製ラベルを貼り、知人の宮井さんが販売を引き受けた。

 浦賀には、咸臨丸の出港碑や、出港前に勝海舟が断食したとされる神社などがある。若村さんは「咸臨丸の歴史を通じて浦賀を訪れてもらい、倉敷の酒のおいしさを知ってもらえたら」と願う。

 七二〇ミリリットル入りで、千五百八十円(税別)。問い合わせは、同店=電046(841)0013=へ。 (福田真悟)

 

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