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小田原から白秋の歌を 名曲歌い継ぐ2グループに市童謡大使を委嘱

神奈川

2018年6月30日

委嘱式で白秋の童謡を歌うボニージャックスとベイビー・ブー=小田原市で

 詩人で童謡作家の北原白秋(一八八五〜一九四二年)が小田原市に転入し、童謡の創作を始めて百年になるのを記念して市は二十九日、「ボニージャックス」と「ベイビー・ブー」の両コーラスグループに小田原童謡大使を委嘱した。両グループは白秋の童謡を歌う機会が多く、年間計百回以上のコンサートやイベントで白秋と小田原をPRしてもらう。 (西岡聖雄)

 白秋は一八(大正七)年、三十三歳から八年間同市に住み、「からたちの花」「待ちぼうけ」「この道」などを創作。生涯千二百編超の童謡作品の半数は小田原で生まれた。誕生した子どもたちに歌い聞かせるためだったという。

 今年は白秋が童謡を発表した児童文学誌「赤い鳥」の創刊百年でもある。創刊当時、子どもの歌は国の唱歌が中心で、難しい言葉や教訓的な内容が多かったが、白秋の童謡は平易で親しみやすく大人気になった。

 ボニージャックスは五八年にデビューした男性四人組で、メンバーは五十二〜八十四歳。世界の民謡やジャズ、童謡など五千曲以上のレパートリーを持つ。

 ベイビー・ブーは二〇〇二年にデビューした三十八〜四十三歳の男性五人組。ボニージャックスが歌う「からたちの花」に心酔し、後継者に認められた。両グループは二〇一六年に合同で歌う新ユニットを結成し、名曲を歌い継いでいる。

 二十九日に市生涯学習センターけやきで委嘱式があり、両グループは加藤憲一市長から任命された後、ミニコンサートを開催。市民らの前で五曲を披露し、美しい歌声を響かせた。

 式典後の記者会見でボニージャックスの西脇久夫さんは「白秋は小田原時代に一番いい作品を残している。小田原から白秋の歌をもっと広めたい」と語り、ベイビー・ブーのユースケさんは「白秋の歌を歌い継いでいく役割をいただき、大変光栄」と述べた。

 耐震改修中の白秋童謡館(同市南町二)は来月二十七日に再オープンし、隣接する小田原文学館と共に白秋をテーマにしたイベントを計画している。

 

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