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<トリコロールの風>ルヴァンカップ 若手登用から「勝負重視」へ

神奈川

2018年6月25日

横浜M−神戸 後半、4点目のゴールを決める横浜M・ビエイラ選手。左は神戸・GK前川選手=6月2日、ニッパツ球技場で

 Jリーグはワールドカップ(W杯)期間の中断に入り、6月はルヴァンカップと天皇杯の試合があった。

 ルヴァンカップはグループステージ(GS)を2位通過し、プレーオフステージで神戸と対戦。第1戦はホームで4−2と快勝、第2戦を1−1で引き分けて、ノックアウトステージ(準々決勝〜決勝)へと駒を進めた。

 若手の登用に軸足を置いたGSに対し、神戸との試合から「勝負重視」へと変わった。DFの中沢佑二(40)と山中亮輔(25)が初めて登場し、途中出場が1度しかなかったMF天野純(26)も先発に名を連ねるなど本気度をうかがわせた。

 第1戦では、今シーズン取り組んでいるポゼッション(ボール保持)と効果的な速い攻めがうまく機能した。短いパスを使ってボールと人が動いて攻め込み、シュートチャンスをつくっていく。連動した守備でボールを奪取すると、相手の帰陣より早く守備陣の背後へロングボールを放り込んでチャンスに結び付けた。

 遅攻と速攻の使い分けの判断がうまくいくかどうかで、試合のリズムは大きく左右される。芳しい戦績とはいえないリーグ戦(4勝5分け6敗)での試行錯誤が、少しずつではあっても形になっているということだろう。

 ポステコグルー監督(52)はオーストラリア代表の監督時代、堅く守ってロングパス一辺倒だったチームにポゼッションを説き、長短のパスを有効に生かすことで生まれ変わらせた。同様にマリノスで落とし込んでいる戦術、戦略が選手間で共有されてきている印象を受ける。

 攻撃では得点源のFWビエイラ(29)がコンスタントに力を発揮している。5月以降、特に目を引くのが右サイドのFW仲川輝人(25)だ。161センチの小兵は巧みなボールコントロール、ドリブルで相手DFをきりきり舞いさせ、欠かせない攻めのアクセントになっている。専修大時代に見せていた切れの良さが戻ってきたと感じさせる。

 第1戦でのアドバンテージを生かした第2戦でも、守るより攻めの姿勢を貫いた。シュート数は15対11。ポステコグルー監督は「試合をコントロールでき、貪欲にゴールを奪いに行った選手を褒めたい」と満足そうだった。

 ルヴァンカップの準々決勝以降の組み合わせは7月29日に決まる。GSを勝ち抜いたG大阪、湘南、J2甲府に、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場した鹿島、柏、川崎、C大阪が加わり、タイトルへの戦いが本格化する。 (財徳健治=スポーツライター)

 【ルヴァンカップ】 

 ▽プレーオフステージ

■2日(H)

横浜M ○4−2● 神 戸

■9日(A)

横浜M △1−1△ 神 戸

 【天皇杯】 

 ▽2回戦

■6日

横浜M ○4−3● FC大阪

 ※Hはホーム

 

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