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命の尊さ 絵本読み聞かせ訴え 画家・夢ら丘さん 真鶴の小学校で児童に

神奈川

2018年6月19日

児童に感想を聞く夢ら丘さん(右)=真鶴町で

 子どもの自殺やいじめ防止に取り組む画家の夢(む)ら丘実果(みか)さんが、真鶴町立まなづる小学校で命の尊さを訴える絵本の読み聞かせをした。低学年と高学年の二回に分け、全校児童二百十五人が真剣な表情で聞き入った。 (西岡聖雄)

 教材は、絵を夢ら丘さん、文を絵本作家の吉沢誠さんが手掛けた「カーくんと森のなかまたち」。主人公のホシガラス「カーくん」にはきれいな羽がなく、美しいさえずりもできない。飛び方も下手で自信がなく、「消えてしまいたい」とフクロウに打ち明ける。

 それが、仲間の鳥から「カーくんは種をまいて森を造っている」「星のような模様がかっこいい」と自分が気付かなかった長所を聞かされ、元気を取り戻していくというストーリー。

 朗読後、夢ら丘さんが「悩む友達に声を掛け、優しく話を聞いて」と呼び掛けると、児童は「つらいことは人に話すのが大事と思った」などと感想を述べた。

 同小は昨年度から「すごいね」「いいね」「頑張ったね」など、心を温める「ほかほか言葉」を積極的に会話に取り入れる活動に取り組んでいる。いじめや自殺の予防教育が重要と考えた倉沢良一校長が、周囲で起きた子どもの自殺未遂や友人の自殺などを受けて二〇〇七年にこの絵本を制作し、全国で朗読している夢ら丘さんに出張授業を依頼した。

 夢ら丘さんは「絵本への感想から子どもの悩みや虐待が見つかるケースも多い。読み聞かせが広がってほしい」と話した。

 

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