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繰り返すな軍国主義教育 「修身」授業を劇で再現 17日、川崎で

神奈川

2018年6月15日

修身の教科書を模した台本を手に「若い世代に見てもらいたい」と話す寺脇さん(右)と高橋さん=幸区で

 戦時中の軍国主義教育を受けた人らが十七日、川崎市立労働会館(サンピアンかわさき、川崎区富士見二)で、当時の国民学校の授業を再現する劇を演じる。出演者は「お国のために命を投げ出せと教育されるような時代に二度としてはならない」と訴える。 (小形佳奈)

 演じるのは昨年、十八年間の活動に幕を閉じた「国民学校一年生の会」の元会員たち。高齢化に伴い解散したが、要請があれば東京都内や近郊で国民学校時代の修身の模擬授業を披露してきた。

 今回は「第六十回川崎母親大会」の分科会で演じる。大会連絡会運営委員の高橋恵子さん(69)が、地域の合唱団で一緒に活動していた元会員の寺脇洋子さん(78)に声をかけ、上演が実現した。

 模擬授業では、教員の指示で児童が教育勅語を暗唱させられたり、罰として水の入ったバケツを持って立たされる場面が登場する。寺脇さんは「八十代の観客から『もっとひどい目に遭った』と言われたこともある。道徳が教科化され、修身の授業が過去のものでなくなるのでは」と危機感を抱く。

 高橋さんは「国民学校に通った経験のある人が演じられる今のうちに見てほしい」と呼び掛ける。模擬授業の前後には、軍国主義教育の解説や「国民学校って知ってる?」で始まる詩人鈴木文子さんの詩の朗読もある。

 大会は、市内の女性団体や教育関係者などでつくる実行委員会の主催。午前中の分科会は、模擬授業のほか英語教科化、働き方改革、認知症予防など合わせて七つのテーマで展開。午後に全体会が行われる。参加費(資料代)八百円。無料の託児あり。問い合わせは実行委事務局の照井さん=電090(8109)3829=へ。

「修身」の模擬授業を演じる元「国民学校一年生の会」のメンバーら=昨年8月、都内で

 

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