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「IRで誘客は幻想」 横浜でシンポ 整備法案の問題指摘

神奈川

2018年6月10日

「世界のカジノ市場は縮小している。IRはいらない」と語る静岡大の鳥畑与一教授=中区で

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)を横浜市に誘致する動きに反対し、国会で審議中のIR整備法案の問題点を指摘するシンポジウムが九日、同市中区で開かれた。弁護士や大学教授が相次いで演壇に立ち「カジノ市場は縮小している。IRを造れば世界から客が来るというのは幻想だ」などと指摘した。

 静岡大の鳥畑与一教授(国際金融論)は「マカオやシンガポールのカジノは、利用が落ち込んでいる。中国の富裕層も散財しなくなっており、日本のIRが外国人観光客で潤うことはない。客として財産を狙われるのは日本人だ」と解説。「カジノ抜きで国際会議場などを造っても十分、経営が成り立つ」と強調した。

 県弁護士会で消費者問題を担当する松岡泰樹弁護士は「整備法案では、ギャンブル依存症の具体的な対策を含め『詳細は規則で定める』としている。国会での議論もなく、カジノ業者がもうかる規則になる恐れがある」と主張。法案には、客がカジノ業者から金を借りられる仕組みが盛り込まれており「負け続けて金を返せなければ、家などの財産を差し押さえられることになる」と問題視した。

 シンポジウムは市民団体「カジノ誘致反対横浜連絡会」(同区)が主催した。 (梅野光春)

 

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