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麻生署の「ダンシングポリス」森嶋巡査長 県警PR曲振り付け

神奈川

2018年6月8日

PR曲を収録したDVDを手にポーズを決める森嶋巡査長=麻生区の新百合ケ丘駅前交番で

 警察活動を身近に感じてもらおうと県警が制作したPR曲「みんなで仲良くパトロール」に合わせた振り付けを、元ダンサーという異色の経歴を持つ警察官が考案した。麻生署地域課の森嶋荘介巡査長(36)。ダンスを通じて活動を広報し、防犯意識を高める「ダンシングポリス」として、地域で人気の存在になっている。 (加藤豊大)

 PR曲は県警厚生課員が作詞、作曲し、長さ三分三十秒。県警マスコットの「ピーガルくん」と「リリポちゃん」が街をパトロールする様子を表現した。振り付けは、神奈川県警を意味する「KP(ケーピー)」の掛け声に合わせ右手を突き上げる動作を盛るなど、力強い警察をイメージした。

 森嶋さんは厚木市出身で、幼い頃から米国の歌手、故マイケル・ジャクソンさんの大ファン。高校時代はダンス同好会の活動に明け暮れ卒業後、ダンス専門学校を経てプロのダンサーに。テレビCMのバックダンサーや、タレントを目指す子どもたちに振り付けを指導するインストラクターなどとして活躍した。

 しかし、二十歳の時に発症した両脚の筋肉の炎症が年を経るごとに悪化。「これ以上続けると歩けなくなるかもしれない」と医師からストップがかかった。

 新たな道を探していたとき頭に浮かんだのは、ダンスクラブで深夜に見た、若者が大麻や覚醒剤をこっそり吸う光景。「薬物を取り締まり、被害を防ぎたい」と考え二〇一一年二月、二十八歳で警察官になった。

 初任地の相模原署を経て昨年三月、麻生署地域課に配属。昨年十一月、駅前のイベントでニセ電話詐欺の手口や対処法を啓発しながらダンスを披露したところ話題に。地域の自治会長から「お祭りや老人会でも踊って」と声が掛かるようになった。

 今年三月から新百合ケ丘駅前交番勤務になり住民と接する機会が増えると、ニセ電話詐欺の被害に遭う高齢者が多くいると実感した。「警察官に対する『怖い』とか『堅苦しい』といったイメージを振り払い、何でも相談してもらえるようなフレンドリーな存在になりたい」と語った。

 森嶋さんも登場するPR曲の動画は、動画サイト「ユーチューブ」で「神奈川県警厚生課」と検索すると見られる。

 

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