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横浜アリーナ AIがガイドに就任

神奈川

2018年5月31日

横浜アリーナに設置されたインフォロイド「蟻十あんず」=横浜市港北区で

 横浜アリーナ(横浜市港北区)で、「蟻十(ありとう)あんず」という名前の人工知能(AI)がガイド役に就任した。キャラクター設定の「身長一五八センチ」と同じサイズで液晶画面に出現。「トイレはどこ」「ラーメン食べたい」と話し掛けると、場所などを教えてくれる。地元の産学連携で生まれたオリジナルのシステムで、開発グループは「改良を続け、さらに成長させたい」と意気込む。 (梅野光春)

 十七歳の女子高校生という設定でアニメタッチのCGで描かれ、縦長の70インチ液晶モニターに現れる。マイクを通じ質問を受けると、滑らかに体を動かしながら返答。横浜の山手地区に住み、サッカー好きで横浜F・マリノスのファン−などのプロフィルも答えてくれる。

 プロジェクトは昨年四月に本格始動。横浜デジタルアーツ専門学校(同区)のCG科、ゲーム科などの学生十九人がキャラクター作りを担当し、AIはITサービス「イージェーワークス」(同区)が開発。今月中旬にアリーナ二階西ロビーに設置された。

怒ったポーズの蟻十あんず(イージェーワークス提供)

 同社の佐伯誠社長(54)は「等身大のキャラクターと会話できるAIは、おそらく世界初」と胸を張る。「インフォロイド」と名付けて商標登録し、既に国内の数社から照会を受けているという。表示されるキャラクターは、購入者の要望に応じて創作できる。

 「蟻十あんず」の名称は、アリをかたどった横浜アリーナのマスコット「ヨコアリくん」にちなみ、「ありがとうの意も込めた」とアリーナ広報の大井修司さん(38)。J−POPやアニメソングのコンサートに訪れる若い世代が話し掛けやすいキャラクターを模索し、女子高校生に決めた。大井さんは「並んで記念撮影もできる」とPRする。

 今後、利用者とのやりとりを分析して回答用データを増強し、文脈を意識した会話術も組み込んで人間らしさを強化していく。今年四月からプロジェクトに参加する同校ゲーム科二年の梶谷京平さん(20)は「先輩が作り上げたものを超えたい」と語った。

 

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