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9人の情報 閲覧可能に 強制不妊手術で県立公文書館

神奈川

2018年5月26日

強制不妊手術を受けた人の名前などを記した文書がとじられていたファイル=県庁で

 県は二十五日、旧優生保護法(一九四八〜九六年)下で不妊手術を強制された九人の氏名などが書かれた二枚の文書が、個人情報の部分を黒塗りせずに県立公文書館(横浜市旭区)で閲覧できる状態だったと発表した。

 閲覧者が二十四日に指摘して発覚した。黒岩祐治知事は二十五日の定例会見で「特に配慮が必要な情報が出てしまい申し訳ない」と陳謝した。

 文書は、不妊手術後に県が厚生省(当時)に補助金を申請する際に作成した「優生手術費事業実施報告書」の六〇、六一年度分。男性二人、女性七人の氏名、性別、手術当時の年齢、疾病名、手術した病院名などが記されていた。現在は黒塗りになっている。

 同館によると、文書は同省への他の申請書類と一緒にファイルにとじてあり、この九人の個人情報だけ黒塗りされていなかった。理由などは不明という。記録をさかのぼれる二〇一三年度以降、県職員二人を含む十二人が文書を閲覧している。 (志村彰太)

 

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