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右近が念願「封印切」 26、27日に「研の會」自身の恋愛経験生かし

伝統芸能

2018年8月17日

 進境著しい歌舞伎界のホープ、尾上右近(26)=写真=が26、27両日、自主公演の会「研の會(かい)」を開く。4回目の今回は「恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい) 封印切(ふういんきり)」の亀屋忠兵衛、「二人椀久(ににんわんきゅう)」の椀屋久兵衛に初めて挑む。「いずれも男の内面的な心情が問われる難義な役。自身の少ない恋愛経験も生かして演じたい」と気合を入れる。 (安田信博)

 「封印切」は恋敵になじられた忠兵衛が、極刑になる罪であることを承知で、公金の封印を切って遊女梅川を身請けし、故郷大和へ落ちのびていく筋立て。

 右近は二〇一二年、大阪松竹座の「団菊祭」で坂田藤十郎が演じる忠兵衛を舞台袖から一カ月食い入るように見た経験を明かし「涙が止まらず、いつかさせていただければと思っていた。関西のお芝居なので、その雰囲気、空気感を出せるように稽古したい」と語った。藤十郎の長男中村鴈治郎に指導を仰ぎ、遊女梅川は鴈治郎の長男壱太郎(かずたろう)がつとめる。

 長唄舞踊「二人椀久」の久兵衛は大坂の豪商。遊女松山太夫(壱太郎)に入れ揚げて身上をつぶし、座敷牢(ざしきろう)に入れられるが、太夫恋しさのあまり発狂。牢を抜け出しまどろむうちに太夫の姿が…。

 甘く切ない名曲にのった「連れ舞」が見せ場となる。右近は「いつか一緒に踊ろうと壱太郎さんと話していた舞台。本興行でも実現できるようにサクセスストーリーをつくりあげたい」と意気込んだ。

 開演は二十六日午後五時、二十七日は正午と午後五時。右近事務所=(電)080・4862・5858(午前十時〜午後八時)。

 

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