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東儀秀樹が新アルバム 映画音楽、自分流に

放送芸能

2018年9月4日 朝刊

 雅楽師の東儀秀樹(58)=写真=が映画音楽の名曲を収録した新アルバム「ヒチリキ・シネマ」を出した。長いキャリアの中で、全編映画音楽のアルバムは初めてで、洋邦画の名曲全十四曲を収めた。東儀は「曲はひらめきで選んだ」と話す。

 収録曲は「2001年宇宙の旅〜メイン・テーマ」「ダンシング・クイーン」、黒沢明監督「生きる」から「ゴンドラの唄」など。もともと雅楽で使う楽器は音域が限られているが、今回、広い音域の楽曲を収録するため、通常サイズの篳篥(ひちりき)(長さ十八センチ)より低音域が演奏できる大篳篥(同二十四センチ)を使用し、演奏している。大篳篥は平安中期に途絶えたといわれるが、東儀が古文書に残されていた図面を見つけ、職人に復元してもらった。「大篳篥の柔らかなゆったりとした音色を楽しんでもらえたら」と話す。

 「ミッション:インポッシブル」のメインテーマでは、初めて津軽三味線に挑んだ。友人の奏者、上妻宏光から譲り受けた三味線を使い、自己流で弾きこなした。ほかにギターやベース、ピアノ、ドラムスなど大半の楽器を自宅スタジオ内で演奏、収録し、多才ぶりを発揮している。

 雅楽の伝統と格式を大切にしながら他分野の音楽家と共演してきた。「洋楽の演奏の可能性にもチャレンジすることで、新たな発見と楽しさを感じてもらえるのでは。それが古典芸能全体の発展につながると信じている」と力を込める。

 バイオリンの古沢巌、アコーディオンのcobaとのユニット「TFC」のコンサートが十一月二十八、二十九日、東京国際フォーラムで行われる。キョードー東京=(電)0570・550・799。 (小林泰介)

 

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