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爽やかSF 「涼」感じて 映画「ペンギン・ハイウェイ」あす公開

放送芸能

2018年8月16日 朝刊

 多くのペンギンが突如現れた街に住む少年がその謎を解こうと奮闘し、成長していく姿を描くファンタジーアニメ映画「ペンギン・ハイウェイ」が十七日、公開される。石田祐康(ひろやす)監督は「絵は青が基調で、いろんな形で水を描いた。この作品を見て涼を感じてもらいたい」と話す。 (金森篤史)

 日本SF大賞を受賞した森見登美彦(もりみとみひこ)の同名小説が原作。「この作品は爽やかでみずみずしく、SFでもあるそのバランス感がよかった」と映画化を実現した。

 小学四年生のアオヤマ君は日々の発見をノートに書くのが趣味で、歯科医院で働くお姉さんのことが大好き。ある日、お姉さんが投げた缶がアデリーペンギンに変わるのを目撃し、友達からは森の中に浮かんだ水の球体の存在を教えられる。

 お姉さんとペンギン、球体は関係があるのではないか。アオヤマ君が研究に没頭する中、街に異変が起こる。石田監督は「話の筋も絵も、必ずアオヤマ君の気持ちにのっとっている。それはお姉さんに明確に向いていて、初恋なんだけど不器用なアオヤマ君はそれに気付かない」と話す。

 石田監督は愛知県美浜町出身。京都精華大マンガ学部に学び、二〇一三年の短編アニメ映画監督作「陽なたのアオシグレ」が文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門審査委員会推薦作品に選出され、本作で長編公開作デビュー。「小学生時代が人生で一番楽しかったので、小学生を描きたかった」と語った。

 本作は七月、カナダのファンタジア国際映画祭で、最優秀アニメーション作品に贈られる「今敏賞」を受賞した。

 

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