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ブラッド・バード監督「みんな詰め込んだ」 映画「インクレディブル・ファミリー」公開中

放送芸能

2018年8月2日 朝刊

 ディズニー/ピクサーの最新作「インクレディブル・ファミリー」が1日、公開された。アカデミー賞長編アニメ賞も受賞し、大ヒットした「Mr.インクレディブル」(2004年)の続編。超人パワーを持つヒーロー一家が育児や恋の悩みに直面しながら、再び悪に立ち向かう。前作に続き脚本も手がけたブラッド・バード監督(60)は「僕が子どものとき映画に求めたアクションやヒロイズムと、夫や父親としての経験を詰め込んだ」と語った。 (猪飼なつみ)

 自身も三人の息子を持つバード監督。息子のマイケル、ニック、ジャックは現在二十代になったが、前作を製作中はまだ幼かった。「父親としてちゃんと家にいて育児もしたいし、監督としても認められたいと悩んでいた時期だった。その思いからこのシリーズを作った」と振り返る。

 本作でパワーが覚醒する末っ子のジャック・ジャックの名前は息子のジャックの幼い頃のあだ名で、性格はニックだという。時にはモンスター化するジャック・ジャックの姿に「ニックは普段明るいのに、怒ると手が付けられなかったから」と笑う。本作でニックはアート部門で映画製作に関わり、マイケルは声優として参加した。

 そして監督の妻はヘレンに反映されている。ヘレンは本作で悪と戦うと同時に、子どもたちを守る母親としても活躍する。「彼女のように、妻は強い女性なんです。それから僕らの会話が、そのままボブとヘレンの会話に使われている場面もある。妻が最初に映画を見たとき、ちらちら僕を見てたよ。『私たちよね』って」と笑顔を見せる。

 ヘレンの能力はゴムのように自在に伸びる身体。母親はいつも忙しくてあちこちに手を伸ばしているから、この能力にした。

 「僕も頑張ってはいるけど、妻は家族を一つにまとめてくれる存在」。三人の息子が幼い頃、バード監督が仕事で遅くなることがあっても、必ず夕食を待っていてくれた。「それは息子たちとテーブルを囲むことの大切さを妻が分かっていたから。おかげで毎日一緒に夕食を食べて、三人が寝るときは読み聞かせをした。今も家族の仲が良いのはタフな妻のおかげ」と語る。

 「妻のように強い女性が僕の人生にいてくれて本当に良かった。だからこの作品は、女性たちにも見てほしいのです」とアピールした。

<あらすじ> 悪と戦うスーパーヒーローたちだったが、街をも破壊する、その驚異的なパワーのため、ヒーロー活動は法律で禁止されていた。Mr.インクレディブルことボブも能力を隠して鬱々(うつうつ)と暮らしていた。ある日、ヒーロー復活のチャンスが舞い込むが、そのミッションを任されたのは妻のヘレン。その間、ボブは3人の子どもの育児や家事に奮闘する。一方、ヘレンは大惨事を防いで喝采を浴びるが、それはある陰謀の始まりだった。

 

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