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生の音にこだわり 「ソノダオーケストラ」デビュー

放送芸能

2018年7月3日 朝刊

 東京大学卒業の異色の経歴を持つピアニスト園田涼(そのだりょう)(31)が十三人組のポップスオーケストラ「ソノダオーケストラ」を結成し、アルバム「ミケランジェロ」でメジャーデビューした。「パソコンで一人でも簡単に音が作れる時代に生の音にこだわり、時代に逆行する道を選んだ」と熱く語る。

 きっかけはイージーリスニング界の旗手ポール・モーリア(二〇〇六年死去)が設立したオーケストラのレコーディング風景をパリで見学したことだった。巧みな楽譜、多彩な楽器のアンサンブルによる豊潤な音色に感動し「日本にもこんなオーケストラがほしい」と思いを募らせたという。

 園田の誘いで集まったのは音大出身者を中心に大半が二十代の若者。チェロ、バイオリン、ビオラ、ギター、フルート、オーボエ、サックス、ホルン、ピアノなどバラエティーに富む楽器がそろった。

 アルバムにはテンポのいい自作曲のほか、ショパン「幻想即興曲」などクラシックの名曲のアレンジも収録。ミケランジェロの傑作「ダビデ像」からイメージを膨らませた表題曲は、作家江國香織が作詞、シンガー・ソングライター中川晃教(あきのり)がボーカルを担当した。

 園田は「絵の具を自由に使って絵を描くような感覚で曲作りができるようになった。生の音をどんどん届けていきたい」と意気込む。 (安田信博)

 

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