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「西郷どん」島津斉彬を熱演 渡辺謙 若手よ 大河で学べ

放送芸能

2018年4月14日 朝刊

 NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」(日曜午後八時)で、俳優渡辺謙(58)が演じる薩摩藩主・島津斉彬(なりあきら)が最期のときを迎えようとしている。十七年ぶりの大河ドラマ出演となった渡辺は、幕末に国の仕組みを変えようと奔走する斉彬をエネルギッシュに演じ、主人公西郷吉之助(鈴木亮平)に勝るとも劣らない輝きを放った。過去の大河で役者としての基礎を学んだという渡辺は、若手に「学ぶチャンス」の大切さを訴える。 (砂上麻子)

 一月七日の初回放送直後から、ツイッターなどのSNS上で渡辺の斉彬が「役にはまっている」「かっこいい」と話題になった。

 斉彬の魅力について、渡辺は「分かりません。見ている人にお任せします」とかわすが、「僕がやっていて面白いと思うのは、知識もないのにオランダの本から反射炉を造るなど、今やらなきゃいけないことに非常に真っすぐ。相当なエネルギーだと思う」と語る。

 斉彬と西郷は主従関係でありながら固い信頼関係で結ばれている。「失敗を糧に先に進む発想は近いものを感じる。斉彬が先を走って西郷が追い付いてくるような。次の世代に向かっていくというエネルギーは僕も受け渡していきたい」

 西郷役の鈴木については「彼は若造ではないのであれこれ言いません。見てて、たまに気になったことは言うようにしています。教えませんけど」とニヤリと笑う。

 一九八七年の大河ドラマ「独眼竜政宗」の主人公・伊達政宗で注目された。「大河ドラマで基礎を学ばせてもらった」と振り返る。「歩き方、立ち居振る舞いなど基礎中の基礎をたたき込まれた。ここまで時間をかけて、実践の中で教わることは本当にない。今の出演者も世に出るチャンスでなく、学ぶチャンスと考えてほしい」と熱く語る。

 近年は米国の映画や舞台で活躍してきた。今年六月からはミュージカル「王様と私」の英国・ウェストエンドでの公演も控える。「『渡辺謙ってこういう俳優なんだ』はうれしくない。こんなこともできるの? あんなとこにも行くの?というぐらいフットワークは軽くしていきたい」

 

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