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紅白 安室頼み!? 出場歌手にサプライズなし

放送芸能

2017年11月18日 朝刊

 大みそかの「第六十八回NHK紅白歌合戦」(午後七時十五分〜)の出場歌手が発表された。顔ぶれに驚きは少なく「目玉不足」の声も聞こえてくる。関心を集めるには、来年九月の引退を表明している安室奈美恵や、大ヒットした連続テレビ小説「ひよっこ」の主題歌を歌った桑田佳祐ら発表に名前のなかった大物との出演交渉頼みとも指摘される。(砂上麻子、池田知之)

 初出場者の会見では、韓国のガールズグループ「TWICE(トゥワイス)」が注目された。韓国、日本、台湾の九人組で二〇一五年にデビュー。軽快なダンス音楽で人気となり、今年日本デビューを果たした。親指と人さし指でつくる「TTポーズ」が、女子中高生らに大流行している。KARA、少女時代以来六年ぶりとなる紅組のK−POP勢に、日本人メンバーのサナは「紅白は幼い時から家族と楽しんで見ていた。他の歌手から刺激を受けたい」と喜んだ。

 切れ味鋭いダンスと歌唱力が評価される三浦大知(だいち)は「紅白は歌の祭典で最高峰というイメージ。思い切りパフォーマンスできれば」と抱負を語った。

 会見には初出場十組のうち九組が顔をそろえ、フレッシュさをアピールしたが、話題性は今ひとつ。報道陣の関心は安室と桑田の出場に集中し、矢島良チーフプロデューサーは「出演をお願いしている。一年を締めくくる紅白としては、その年の出来事を織り込みたい」と明かした。

 ただし、安室については歯切れが悪く、中継や録画での出演も含め「最後まで粘り強く交渉していく」と語るにとどめた。桑田についても「お願いはしているが、交渉の経緯については控える」と述べる。昨年は大みそかの解散が決まっていた「SMAP」とギリギリまで交渉を続けたが、結局、実現はしなかった。今年は“ダブル目玉”の動向次第で盛り上がりは大きく変わってきそうだ。

 放送作家の山田美保子さんは「民放ならジャニーズやAKBの特集もできるが、紅白は広い世代に見てもらわねばならない。多くの視聴者を満足させることが難しくなっている中、視聴率の話題が大きく報じられる番組だけに選考の苦労が垣間見える」と同情する。上智大文学部の碓井(うすい)広義教授(メディア文化論)は「“今年らしさ”が感じられない。初出場組にも選考理由が分からない人もいる」と厳しい。安室や桑田の出演が決まらない現状に「歌手活動の中で、紅白の優先順位が下がっていることを示している」と指摘した。

 

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