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<知りたいコトバ 知っている?言葉>「新手」の読み方は?

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2018年5月29日

 易しい漢字なのに、実際に読もうとすると、何て読むのか考えてしまうことがあります。「新手」もその一つです。「あらて」か「しんて」か。辞書は、それぞれ見出しを立てて意味の違いを説明しています。

 広辞苑には「あらて」は「まだ戦わない元気のよい軍勢、新たに仲間に加わった人、新しい手段・方法」、「しんて」は「新しい方法・手段」とあります。これでは「新手の業者」という場合は「あらて」でしょうが、意味が重なる「新しい手段・方法」のときの読み方は分かりません。

 そこで「手段・方法」の用例を見ると、「あらて」は「新手(あらて)の詐欺・商法」が多くの辞書にあります。一方の「しんて」は「新手(しんて)を編み出す」。これで読めそうですが、そう簡単ではありません。「新手(あらて)の詐欺」を「しんて」の用例に挙げる辞書もあるからです。

 「新しい手段・方法」の意味の「あらて」「しんて」に、明確な読み分けの決まりはないようです。ただ、囲碁・将棋の誰もやったことのない新しい打ち方・指し方は、「しんて」と言っているようです。 (浴野裕)

 

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