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<学校と新聞>スマホって必要? 新聞投稿テーマに熱く議論

NIE

2018年5月8日

スマホの長所と短所を真剣に考え、持つべきかどうかを語り合う生徒たち

 私が担当する二年生は新聞投稿にも挑戦していて、東京新聞の「若者の声」に採用された生徒もいます。テーマはあいさつの大切さや音楽の素晴らしさ、カタカナ英語の違和感、動物保護など多岐にわたります。

 中でも、玲愛(れあ)さんの投稿「スマホの問題点」は、中学生にはとても身近な内容でした。「スマホは便利だが問題点もあるので、持たないという選択肢もある」という提言です。

 ある日の放課後、五人に集まってもらいました。真奈(まな)さん、遥(はるか)さん、麗華(れいか)さん、拓音(たくと)くん、そして問題提起をした玲愛さんです。事前に投稿を読んだうえで話し合ってもらいました。

 遥さんが口火を切ります。「ガラケーで十分。依存すると危険」。「でも店ではスマホに変えるよう勧められる」と玲愛さん。真奈さんは「私はスマホが必要。ちょっとした調べものに便利だし、知恵袋で同じ質問があると親近感が湧く」。「持っている前提で世の中が進んでいるし、PCよりも利便性が高い」とは拓音くんの弁。麗華さんは「あくまで緊急連絡用に限定したい」と言います。

 話は「必要」の方向へ進みましたが、ここで玲愛さんが「でも、目が悪くなったり、指の関節を痛めたり、確かでない情報が拡散したりと弊害もあるよね」と指摘。真奈さんも「一度出した情報は消せない」。「周りが持っているから持たなくちゃというプレッシャーもある」と遥さん。さらに、グループLINEの話や即レスの話など、マイナス面の話が続きました。

 「結局、使い方」と真奈さんがつぶやくと、「表情が見えないコミュニケーションって誤解を招きやすいから、ルールを決めて使わなきゃ」と麗華さんが続きます。「フィルタリングや使用制限は必要」と言う玲愛さんに、真奈さんが「親の協力もね」と応じます。

 「アプリを作ったりアフィリエイターになったり。スマホは世界を広げるチャンスをくれる」と拓音くん。「利点があるからこそ、使い方を一人ひとりがきちんと考えることが大切」と遥さんが締めました。

 私が「時間です」と告げると、「もっと話したい」「すごく深く考えた」「またやりたい」と答えてくれた頼もしき生徒たち。次回が楽しみです。(公立中学校教諭・穐田剛)

 

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