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<知りたいコトバ 知っている?言葉>電子決裁

NIE

2018年5月1日

 ワープロの誤変換に注意すべき同音異義語に「決済」「決裁」があります。本紙が準じる共同通信の用語集は決済を「取引の完了」、決裁を「責任者による採否決定」と定義しています。

 両者はそれほど意味が重なる言葉ではありません。原稿に誤変換があっても比較的気付きやすいといえます。特に電子「けっさい」はこれまでほとんど「決済」でした。しかし、これからは違うと思わせる記事が最近続きました。

 「再発防止に向けて中央省庁での電子決裁システムへの移行を加速」「財務省は電子決裁された文書も改ざん」。森友学園をめぐる財務省の決裁文書改ざんを伝える記事で急に増えた言葉が電子決裁です。電子決裁を含む本紙記事を見ると、延べ四十九件ありました。うち三十五件が三月半ばからで、主に文書改ざんの防止策に絡む内容です。

 これからは電子決済だけでなく、電子決裁も紙面で目にしそうです。しかし両者は決済、決裁よりも見た目が似ている分、慌てると誤変換を見落とす恐れがあります。

  (重松洋一)

 

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