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<知りたいコトバ 知っている?言葉>善処するもようだ

NIE

2018年3月6日

 かつて国会の閣僚答弁で「善処します」とは「何もしないのと同じだ」といわれたことがあります。地検の特捜部原稿では関係者を「聴取した」時に「もようだ」を付け加えます。見出しには入れなくていいという、変な慣例です。

 今、憲法論議が盛んに行われていますが、政府・与党は「憲法改正」といいます。本紙では賛否が割れている問題なので一般原稿では、より客観的な「憲法改定」や「改憲」を使っています。逆に日米地位協定は、大半の国民が変更を望む不平等条約なのに「改正」でなく「改定」と呼んでいます。役所や大企業に都合のよい「慣用語」には警戒しないといけません。

 毎日のように紙面に出る「見直す」という言葉もくせものです。国民に不利な変更を「見直す」としてはいけません。例えば鉄道ダイヤ改正で「見直す」は複々線化が進む小田急なら「増発」ですが、経営難の路線の原稿では、まず「減便」でしょう。具体的にどう変わるのか特に見出しでは注意です。 (高田照二)

 

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