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<知りたいコトバ 知っている?言葉>ごぼう抜き

NIE

2018年1月9日

 この季節、マラソン、駅伝の大きなレースがめじろ押しですが、中継で「五人をごぼう抜きにした」というのを耳にします。

 「ごぼう抜き」の元々の意味は(1)ゴボウのような棒状のものを一気に引き上げる(2)多くの中から一人ずつ無理やり引き抜く−です。それに文頭の例の(3)競走などで一気に数人を追い抜く−が加わります。よく使いますが、派生的に生まれた意味のようです。(2)は抗議の座り込みをする人の体や腕を抱えるようにして、一人ずつその場から退去させるときなどに使います。

 「ごぼう抜き人事」ということばもありますが、人事などに使うことが増えました。大勢の中から一人を無理やり異動させる場合、他社から有能な人材を引き抜く場合です。最近はその人より上の地位にいる人たちを飛び越して、さらに上の役職に就く場合にも使っています。

 興味深いのは語源で、ゴボウが地中に真っすぐに伸びていて、長い割に引き抜きやすいからとも、引き抜くのが難しいからともいわれます。正反対なのが面白いですね。 (浴野裕)

 

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