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過去の課題から3割超 学力テスト 出題の狙い

教育ニュース

2018年4月18日

 文部科学省は十七日、小学六年と中学三年を対象に実施した「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)の出題の狙いを公表した。国語、算数・数学、理科の三教科で過去のテストで課題とされた分野からの出題が約36%を占め、次期学習指導要領の内容を先取りするような問題もあった。三年ぶりに実施した理科では実験や観察の場面が多く出題された。過去のテストで平均正答率が70%を下回った分野を課題として出題し、全百七十八問中六十四問に上った。小学校国語Bで文章構成や表現を工夫して推薦文を書けるかどうかを試した。

 理科では実験や観察などを通じ科学的事象を探求する力を確認した。小学校では、メダカを育てる水槽の水温を下げるため光電池を使ったプロペラで風を起こす場面を出題。現在の授業内容でも対応できるというが「次期指導要領や解説にある『ものづくり』活動の充実の視点を先取りした」(文科省)という。小中の国語Aでは共に「心を打たれる」の意味を尋ねた。同一の言葉の意味を小中で同時に問うのは初の試みで、慣用句の理解に課題があることから、それぞれの時点での学習の定着度を検証する目的で導入された。

 文科省によると、島根県で発生した地震の影響やインフルエンザによる学校閉鎖などで二十二道府県の計五十三校が十七日のテストを見送り、一部は参加を取りやめる方針。後日実施する場合は五月一日まで行えるが、結果集計には反映しない。これとは別に、大阪府内の二校は中学校理科に授業で学んでいない内容があったといい、文科省は今後、結果の扱いを検討する。

 

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