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アウディが新型車 高機能開発 でも搭載見送り

経済

2018年9月6日 朝刊

 アウディジャパンは5日、高度な運転支援システムを搭載した最上級「A8」=写真=の新型車を10月15日に発売すると発表した。新型A8は一定の条件下でドライバーの代わりに車が自動運転する「レベル3」の機能を世界で初搭載すると昨夏に公表していたが、自動運転向けの法律が整っていないため最新機能は外した。

 自動運転の技術はレベル1〜5の5段階で評価される。大別してレベル2までは運転主体は人で、レベル3以上は自動車側になる。

 道路交通法など日本の国内法では、あくまでも人が運転する前提で運転時の注意義務や責任を定め、車任せの運転となるレベル3以上向けの法律は検討中で未整備。国連などで自動運転のルール作りが進められるなど世界でも課題だ。

 そのため、新型車はもともと自動車専用道路の同一車線内を時速60キロメートル以下で走る場合に自動運転できるよう開発されていたが、その機能の搭載は見送られた。だが、レーザー光線を使い周囲の物体を検知する「レーザースキャナー」など計23個の高精度センサーを装備し、レベル3を見据えた技術を入れた。走行中に割り込まれたり、交差点で急な飛び出しがあったりした場合などにいち早くブレーキが作動し、レベル2では高性能の機能を備える。価格は1140万円から。

 都内で開いた会見でフィリップ・ノアック社長は「法律が整ったときにいつでもレベル3以上の機能を導入できる準備はしている」と話した。 (森本智之)

 

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