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ベネズエラが通貨切り下げ 10万分の1

経済

2018年8月21日 夕刊

 【リオデジャネイロ=共同】南米ベネズエラ政府は二十日、通貨ボリバルからゼロを五つ取り、十万分の一に切り下げるデノミネーション(通貨呼称単位の変更)を実施した。ハイパーインフレ対策の一環だが、地元エコノミストらからは効果に早くも疑問の声が上がっている。

 政府は混乱を避けるためにデノミ初日の二十日を休日とした。このため銀行は営業せず、新紙幣の本格的な流通は二十一日以降になるとみられる。首都カラカスの団体職員の女性(34)は「全てが不透明で、便乗値上げも起きている」と話した。

 反米左翼マドゥロ大統領は今月十七日、デノミに合わせて九月一日から月額最低賃金を現在の約三十五倍の千八百ボリバル(非公式レートで約三千三百円)に引き上げると発表。エコノミストのエンケル・ガルシア氏は地元メディアに「企業は新たな賃金上昇に対応するために、急激な値上げを余儀なくされる。物価は六〜十倍に上昇するのではないか」と予測した。

 国際通貨基金(IMF)は、ベネズエラのインフレ率が二〇一八年末までに100万%に達すると予測している。

 

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