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米格付け大手、トルコ国債格下げ 金融市場の混乱懸念

経済

2018年8月18日 夕刊

 【ロンドン=共同】米格付け会社S&Pグローバル・レーティングは十七日、トルコの外貨建て長期国債の格付けを「ダブルBマイナス」から「シングルBプラス」に一段階引き下げた。通貨リラの急落で景気が悪化する見通しになったことが主な理由だ。

 米格付け大手ムーディーズも同日、トルコの長期発行体格付けを「Ba2」から「Ba3」に引き下げ、見通しを「ネガティブ(弱含み)」とした。格付け大手が相次いでトルコを格下げしたことで、金融市場がさらに混乱する恐れがある。

 S&Pは今後四カ月で、インフレ率が22%まで上昇すると予測。二〇一九年のトルコ経済は後退するとみている。リラの下落が負債のある企業への圧力となり、国内銀行の資金調達リスクをかなり高めたと指摘した。

 ムーディーズは、トルコの中央銀行に関し、大統領が人事権を握るなど独立性に懸念が生じていることや、最近の苦境の根本原因を解消する明快で信用できる計画がないことが問題だと指摘した。

 トルコ在住の米国人牧師解放問題などを巡り、米国との対立が激しくなっているのを背景に、このところリラが大幅に下落している。

 

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