XMenu

米、2国間FTA要求 日米新貿易協議を開始

経済

2018年8月10日 夕刊

 【ワシントン=白石亘】日米両政府は九日午後(日本時間十日午前)、閣僚級の新たな貿易協議(FFR)の初会合をワシントンで開いた。米国は自由貿易協定(FTA)を念頭に、日本に二国間での交渉に応じるよう要求。これに対し、日本側は米国が環太平洋連携協定(TPP)に復帰するのが最善と主張した。双方の立場の隔たりは大きく、十日も協議を続けることで一致した。

 茂木敏充経済再生担当相が米通商代表部(USTR)を訪れ、ライトハイザー代表と協議に臨んだ。冒頭の二十分間は各省庁の幹部も同席したものの、その後は茂木氏の意向で、ライトハイザー氏と二人だけで約二時間にわたり協議した。

 終了後、茂木氏は記者団に「二人だけの議論を通じて、お互いがどんなことを考えているかということへの理解は間違いなく深まった」と語った。

 茂木氏によると、米国側は二国間の枠組みでの交渉を求めた。ライトハイザー氏がかねて要求する日米FTAが念頭にあるとみられる。一方、日本側は「TPPが日米双方にとって最善」として、多国間の枠組みに米国が復帰するよう求めた。まずはお互いの基本的な立場を述べ合った形だ。

 日本側が懸念する農産品の一層の市場開放や、輸入車に対する追加関税をライトハイザー氏が持ち出したかどうかについて、茂木氏は明確にしなかった。

 

この記事を印刷する