XMenu

トルコ原発、5兆円規模に 三菱重建設計画 当初の2倍以上

経済

2018年8月4日 朝刊

 三菱重工業がトルコで参加する原発建設計画の事業費が、当初想定の二倍以上の五兆円規模に膨らむ見通しになったことが三日分かった。安全対策費などがかさむためで、既にトルコ側に調査結果を伝えた。今後は日本、トルコ両政府による支援など資金問題が再び議論になりそうだ。負担の枠組みによっては計画の抜本的な見直しに発展する可能性もある。

 トルコ国営の発電会社と共同で、地盤や事業性を調査していた。七月末に報告書を提出した。

 三菱重工の小口正範最高財務責任者(CFO)は三日の決算会見で、今後について「日本、トルコ両政府とどう進めるか話し合っていく」と述べるにとどめた。三菱重工の関係者は「採算性を含めて慎重な検討が必要となる。簡単な話ではない」と語った。

 トルコへの原発輸出は二〇一三年に政府間で合意。当初の事業費は二百二十億ドル(約二兆四千五百億円)とされる。北部シノップに建設する計画だが、予定地の周辺には活断層があるとされ、政情不安や現地の反対運動も懸念材料となっている。

 東京電力福島第一原発事故の影響で安全対策費も増加し、目標とした二三年の稼働は難しい情勢だ。小口氏は着工時期についても言及は避けた。

 今回の調査に加わっていた伊藤忠商事は、コスト増などを理由に計画参加の見送りを決めている。

 

この記事を印刷する