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女性を潤すビアガーデン 飲むサラダなど、女子会向け路線

経済

2018年7月21日 夕刊

白ワインで乾杯、ビアガーデンを楽しむ女性客=東京・銀座の松屋銀座で

 猛暑の中、百貨店の屋上ビアガーデンが若い女性でにぎわっている。かつて仕事帰りのサラリーマンが「取りあえずビール」を求めて訪れていた場所は、女性を意識したおしゃれな空間に様変わりしている。 (須藤恵里)

 西武池袋本店(東京)の「天空のビアテラス」は、季節の花が咲き誇る空間に、ゆったりと女子会を楽しめるようソファ席も設けた。女性に人気の「海鮮チゲ鍋」や「チーズタッカルビ」をメニューに加え、二十代の女性客が増えた。

 学校帰りに女性四人で立ち寄った大学四年の小池歩美さん(21)は「暑い中のビールはおいしい。おしゃれじゃないビアガーデンには行きたくない」と話した。

 松屋銀座(東京)は五月、「美しくなるビアガーデン」をオープンした。二時間飲み放題付きのバーベキュープラン(五千五百円)は、若い女性に人気のフィットネスインストラクターAYA(あや)さんが監修したたっぷりのサラダや、筋肉をつくるタンパク質が豊富な肉三種類などがセット。飲み物では、美容にいいとされるチアシード入りの「飲むサラダ」、五種類のモヒートなどのカクテルを充実させ、バーカウンターも設けた。

 同店は五年前から、若い女性をターゲットにしたビアガーデンを始めた。「百貨店離れが進む若者を取り込むきっかけにしたい」(広報担当者)ためだ。ビアガーデンの売り上げは年々伸び、今年も前年同期比二割増という。

若い女性に人気のフィットネスインストラクター、AYAさん監修の「食べるサラダ」(右)と「飲むサラダ」

 そごう横浜店(横浜市)は、子連れのママ友会や女子会を意識して、週末の午前十一時から午後二時まで、昼のビアガーデンを開いている。

 飲食店検索サイトを運営する「ぐるなび」の調査によると、ビアガーデンが女性に人気があるのは「開放的な気持ちになれる」「夏の風物詩だから」といった声が多いという。

 では、かつてビアガーデンの主役だったおじさんたちは−。仕事帰りに西武池袋本店でジョッキを傾けていた会社員の高松正治さん(65)は「自分で焼いたり、凝った料理はめんどくさい。居酒屋の方が落ち着くね」と笑っていた。 

 

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