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農林水産 豪雨被害436億円 35道府県、拡大の見通し

経済

2018年7月16日 朝刊

 農林水産省は十五日、西日本豪雨や台風7号に伴う農林水産関連の被害額が三十五道府県で計四百三十六億九千万円に達したと発表した。十四日時点の二百九十億五千万円から拡大した。同省は全容把握に向けて調査を続けており、被害額はさらに膨らむ見通しだ。 

 被災自治体からの報告をまとめた。内訳はため池の決壊など農業用施設関連の被害が百二十四億六千万円、林地の荒廃が百十九億一千万円、農地の破損が八十一億三千万円、林道施設関連が七十三億五千万円など。ミカンやモモ、トマトなどの農作物関連の被害も十七億八千万円に上っているほか、アユなどの水産物の被害も報告されている。

◆畜産にも打撃

 西日本豪雨による被害は農産物だけではなく、水産や畜産にも広がっている。被災各県などによると十四日までに養殖魚が死んだり、生乳を廃棄したりするなどの被害が報告された。だが被害全容は明らかになっておらず、さらに拡大する可能性がある。

 水産関連では愛媛県で養殖のマダイ、高知県で養殖のカンパチ、マダイ、クロマグロが死ぬ被害が出た。高知県の三魚種に生じた被害は四十トンを超える。河川から海への大量の水の流入で、養殖場の塩分濃度が下がったことなどが原因とみられる。

 岡山県総社市でもアユの養殖場が浸水した。広島県はカキの養殖に被害があり浅瀬にある関連設備が埋まったとの報告が入った。長崎県では陸上養殖施設のアワビ一万五千個が死滅し百九十五万円の被害が出た。

 畜産や酪農にも被害があった。岡山県では道路が寸断して業者が生乳を集めることができずに廃棄が発生。岡山県高梁市ではニワトリの施設が浸水し二千八百羽が死んだ。愛媛県西予市でも酪農施設の停電で生乳を冷やせずに廃棄処分としたほか、広島県三原市の乳業工場は浸水被害を受けた。佐賀県太良町では鶏舎に雨水が入り込み六百〜七百羽のニワトリが死んだ。

 

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