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データ改ざん非難の声 神戸製鋼が株主総会

経済

2018年6月21日 夕刊

神戸製鋼所の株主総会会場に入る株主ら=21日午前、神戸市で

 アルミニウム製品などのデータ改ざん問題を起こした神戸製鋼所は二十一日、神戸市で定時株主総会を開いた。山口貢社長は「株主や取引先の皆さまにご心配とご迷惑をお掛けしていることを深くおわび申し上げる」と謝罪した。株主から「不正を幹部らが吸い上げるシステムが機能していない」や「不正を行う職場環境、企業風土を作ったのは会社だ」などと経営陣を非難する声が上がった。

 東京地検特捜部と警視庁が不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで神戸市の本社などを家宅捜索して刑事事件に発展している。山口社長は改ざんの原因として「受注獲得と納期の達成を最優先とする風土があった」と説明。「調査結果などを厳粛に受け止め、真摯(しんし)に対応する。信頼回復に向けて再発防止に取り組む」と述べた。

 海外で米司法省が調査に乗り出し、米国やカナダで集団訴訟を起こされている。株主から「どの程度の規模の損害賠償を請求されているのか」など経営への影響を懸念する声も出た。これに対し、山口社長は「現時点では請求額がわからない。米司法省への罰金額などもまだ提示がない」と回答した。

 

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