企業ノウハウなど無形の資産 「のれん代」価値下がれば損失

経済Q&A

2017年4月21日

 日本郵政が、買収した企業の「のれん代」の評価引き下げで巨額損失計上を検討していることが分かりました。

 Q のれん代とは。

 A 企業のブランドやノウハウなど、目には見えないが、価値を持つ無形の固定資産のことです。企業を買収した際の額が買収される企業の純資産を上回った場合、差額がのれん代となります。買収した企業の価値が下がった場合は、目減りした分を損失として計上する必要があります。これを減損処理と呼びます。

 Q 具体的には、どのような場合にのれん代の評価を引き下げますか。

 A 市場や技術の急速な変化に対応できずに、保有する資産が時代遅れとなったり、資源価格が下落して保有する権益の価値が下がったりして、企業の価値が下がった場合に、引き下げます。

 Q 業績や財務などへの影響は。

 A 損失を計上しても、現金が企業から流出するわけではありませんが、純損益を押し下げる要因となり、自己資本比率の低下などの財務悪化につながります。日本郵政の場合、政府が準備を進めている日本郵政株の追加売却に影響が出る可能性があります。

 

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