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五輪・国立競技場改築 「新築の半額で」伊東氏代替案

ニュース

2014年5月13日

 二〇二〇年東京五輪に向けた国立競技場の建て替え問題で、建築家の伊東豊雄さん(72)は十二日、東京都内で記者会見し、新競技場を造らず現競技場を維持改修する代替案を公表した。総工費は千六百九十二億円と見込まれる新築計画に比べて「ラフに言って半分くらい」に抑えられるという。 

 改修案はメーンスタンド側を解体して新たに二階建てか三階建てのスタンドを造り、現在の約五万四千人収容を八万人に増やす。いずれも高さは最大で約五十メートルとなり、現行案の七十メートルを下回る。一部は仮設とすることも検討する。開閉式屋根は設けない。伊東さんは「現実問題として改修するのが一番リーズナブル(合理的)だ」と述べた。

 改修案は人類学者中沢新一さんの問題提起を受けて作成した。国の計画では、七月には現競技場の解体が始まる予定。会見に同席した中沢さんは「解体を何としても食い止めたい」と述べ、改修案を基に国などに働き掛ける意向を示した。

 伊東さんは建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を昨年受賞した。東日本大震災の復興支援にも力を入れている。 (森本智之)

 

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