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100年前の景観守ろう 新国立競技場で座談会

ニュース

2013年11月26日

公開座談会であいさつする作家の森まゆみさん(右から2人目)=25日、東京都渋谷区の日本建築家協会で

 二〇二〇年東京五輪のメーン会場となる新国立競技場の建設計画見直しを求めて、作家の森まゆみさんらが二十五日夜、都内で公開座談会を開いた。

 森さんは「普通の市民の声を代弁できるよう、活動の裾野を広げていきたい」と訴えた。

 各地で景観保存に取り組んできた森さんら女性十人が共同代表を務める「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」の主催。景観問題に詳しい建築家や弁護士が、計画の問題点を指摘した。

 京都工芸繊維大の松隈洋教授は、戦前の「幻の東京五輪」で、明治神宮外苑の環境に配慮して建設予定地が変更されたことを紹介。「百年前の人が残してくれたものを僕たちの世代で台無しにしていいのか」と訴えた。

 千葉工大の古市徹雄教授は建て替えなくとも改修だけで八万人の観客席を確保できるとの独自の試算を明らかにし「行政が建て直しの理由に挙げる老朽化とか、時間がないとかいうのは、建物を壊すための常とう句だ」と批判した。

 これに先立ち、同会は、文部科学省や都を訪れ、計画見直しを求める要望書を提出。賛同する約千六百人の名簿を添え、競技場を改修すれば、物を大事にする日本の美風を世界にアピールでき、大幅なコストダウンにもなると指摘した。

 

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