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「わいふぁい」はどこだ

私説・論説室から

2018年9月12日

 「わいふぁい(Wi−Fi)というのはどこにあるのだ」「それはお客さまのご自宅の通信環境の問題でして…」。近所の携帯電話販売店で高齢の男性と店員が話していた。男性はいら立っている。その隣では中年の女性が「このパケット代というのは何でしょうか」と質問している。こうした光景は日常的に繰り広げられているはずだ。

 携帯を買い替えたり故障を直したりするのは、人にもよるが、大変な労苦だ。不明な項目について質問すると、知らない単語が返ってくる。結局面倒になり、分かったふりをして店から出た経験を持つ人も少なくないだろう。慣れない世代にとりデジタル機器は荷の重い存在だ。携帯電話が普及し始めたころ、先輩記者が「マイクの部分がない」と不思議がっていた光景を思い出す。

 携帯料金について総務省の審議会が議論を始めた。値下げも討議されるらしく大歓迎だ。多くの消費者は携帯料金を「割高だ」と感じているのではないか。その感覚に消費者の店頭での経験が拍車をかけていることは間違いないだろう。

 さて義理の母がスマホを購入しメールを始めた。講習にも通っている。苦手でも消費者は使いこなそうと頑張っている。暮らしに欠かせないからだ。審議会では料金だけではなく「分かりやすい販売」についても議論をお願いしたいが、どうだろうか。 (富田光)

 

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