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米国の武器そろえる防衛省

私説・論説室から

2018年3月28日

 もともと米国製が多い自衛隊の武器類。米国特有の武器商法である有償軍事援助(FMS)での購入が急増している。

 防衛費にFMSが占める武器調達額は二〇一八年度予算案を含めた最近五カ年間で一兆九千六百二十八億円に上り、その前の五カ年間の四倍以上となっている。

 FMSは米国の武器輸出管理法に基づき、(1)契約価格、納期は見積もりにすぎない(2)代金は前払い(3)米政府は一方的に契約解除できる、という不公平な条件を受け入れる国にのみ武器を売却する仕組み。

 米国に有利な一方的な商売だが、高性能の武器が欲しい防衛省は甘んじて受け入れる。

 問題は多い。米政府は滞空型無人機「グローバルホーク」について、三機で四百七十四億円と約束していたが、昨年になって約六百三十億円に値上げすると通告、代替できる無人機はなく、防衛省は言い分をのんだ。「カネを払ったのに届かない」「最初から壊れていた」などの事例もある。

 日米貿易摩擦に発展しかねない状況にもかかわらず、昨年十一月の日米首脳会談で安倍晋三首相は米国製武器の追加購入をトランプ大統領に約束した。防衛省は翌月、米国製を含む長距離巡航ミサイルの購入を決めた。

 FMSは武器取引を通じて、米国が他国を従属させるシステムでもある。日本の対米追従は強まる一方だ。 (半田滋)

 

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