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<衆院選>船橋・丸山地区 4区→13区編入 「飛び地」解消も住民困惑

千葉

2017年10月5日

船橋市藤原にある東武野田線馬込沢駅の東口側。数十メートルの鎌ケ谷市東道野辺を経て、船橋市丸山へと道路が延びている=船橋市で

 十日公示、二十二日投開票の衆院選小選挙区では、千葉4区(船橋市)の区割りが県内で唯一変更され、市北西部の丸山一〜五丁目(有権者約一万人)が13区(鎌ケ谷市、印西市など)に編入される。この丸山地区は周辺を鎌ケ谷市に囲まれた「飛び地」だが、住民からは戸惑いの声も上がる。 (保母哲)

 今回の区割り変更は、一票の格差を二倍未満に抑えるのが目的で、七月の改正公職選挙法施行に伴い、今回の衆院選から実施される。船橋市では以前、市域全体がそのまま4区だったが、人口格差の是正のため二〇一四年の前回衆院選でも北部地域(同約五万七千人)が13区に編入されたばかりだった。

 「(13区の)候補者は誰も知らない。投票するときは、候補者の政策や人柄で選ぶのに…」。丸山地区で暮らす女性(67)は、そう漏らした。男性(68)も「人口格差をなくすためというけれど、納得などできず、嫌な気分」。住民の多くが、4区から13区への編入に困惑と憤りを感じているようだ。

 船橋市内を南北に貫く東武野田線馬込沢駅を降りると、地名は船橋市藤原から鎌ケ谷市東道野辺へ、そして坂道を上がって船橋市丸山へと続く。両市が入り組んだ複雑な地形は、その歴史に由来している。

 「船橋市史(前扁)」=一九五九年発行=などによると、丸山の地名は、一帯が丸い山(台地)のように見えるのが由来。地区の南側などは川が流れる谷間のため古くから田んぼが耕され、(鎌ケ谷市側の)道野辺地区の一部だった。台地は江戸時代初期に開墾され「丸山新田」と呼ばれたが、明治時代に合併する際、丸山地区の住民は船橋側の地域を選んだ。現在は台地に住宅地が広がっている。

 今回の区割り変更で、丸山地区の飛び地は「解消」された格好だが、丸山町会長の柳沢保雄さん(76)は「多くの住民が右往左往している」。住民の間で、選挙区が4区から13区に移ることで反対運動などは起きなかったものの、「市長選や市議・県議選は船橋で、衆議院選だけ鎌ケ谷の方(13区)というのは、どう考えても矛盾している」と表情を曇らせた。

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 二つの選挙区を抱える船橋市選管は、有権者が投票所や期日前投票所、候補者を間違えないよう周知に追われている。

 丸山地区には二つの小学校があり、今回は13区の投票所となる。隣接する馬込町、馬込西町の計約二千人はこれまで、丸山地区にある法典東小学校で投票していたため、急きょ、法典公民館に変更する予定だ。

 期日前投票は市役所と習志野台出張所で、13区と4区の両方を受け付ける。入場整理券は4区が白色、13区は青色に分けるなどで、混乱の防止を図ることにしている。

 

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